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制作日誌

第2回:アフレコ編

「TVアニメ『神ない』はどのように作られているのか」を知るために、『神ない』ができるまでの過程を徹底取材!
第2回となる今回は、アニメのキャラクターに声優さんが命を吹き込む「アフレコ」現場に潜入しました。
●これまで以上に賑やかな現場に!

今回、取材した話数は第7話「ゴーラ学園Ⅰ」。
死の谷編、オルタス編とやや重い話が続いたが、ゴーラ学園編はガラリと印象が変わり非常に賑やかな内容となった。

ゴーラ学園編から登場するキャストは、アリス役の内山昂輝さんとディー役の喜多村英梨さんのほか、ターニャ役の今井麻美さん、ミミータ&メメポ役の加隈亜衣さん、ルン役の高橋未奈美さん、ハーディ役の河西健吾さん、ギーギー役の小岩井ことりさん、マギータ役の慶長佑香さんなど、そうそうたる顔ぶれ。
これまでもアフレコ現場は楽しい雰囲気に包まれていたが、人数が一気に増えたことでよりっそう華やかな印象に。

この話数では、アイとアリスの出会い、そしてゴーラ学園に入学し様々な生徒たちと出会うアイの姿が描かれる。

第6話の最後に登場し、一言だけ台詞のあったアリス。
彼を演じる内山さんには、監督から「面倒くさいような話し方だが、やや明るく、ミステリアスにしてほしい」とのリクエストが。
このほか、台詞によって「スカした雰囲気で」という要望も。内山さんは監督の言葉にしっかり応え、アバンからアリスが持つ不思議な空気感を出していた。

アイを演じる豊崎さんは、ゴーラ学園に突然入学させられたアイの戸惑いをしっかり演じていた。
そんな中、監督からターニャ、ミミータ、メメポに体を洗われるシーンにリクエストが。
いきなり体を洗われ、わけがわからずあたふたしてしまうというシーンだ。
ここでアイが発した「な、なんですかこれ〜」という台詞を強調するため、「とにかく“ふにゃふにゃ”な感じにしてほしい」と監督。
豊崎さんは、リクエストどおり“ふにゃふにゃ”な感じを前面に出し、お風呂で慌てふためくアイのかわいらしさをしっかり強調していた。
アイのかわいらしさは、こうした形で作られているのだ。

Aパートでは、ミミータ&メメポ役の加隈さんの演技が冴え渡った。
ミミータとメメポはうり二つの双子であるが、実は二人の中にはもう一人の人格が半分ずつ宿り、二人が寄り添うことで三女のモモが出現する。
1.5人格のミミータとメメポを演じ分け、さらにモモを演じるということで、何度か“録り分け”をおこなった加隈さん。
ミミータとメメポの声を同じテンポで重ねて、モモという存在を生み出すのはとても大変そうだったが、三者三様のキャラクターをしっかり表していた。

Bパートで印象的だったのは、もちろんディー。
物語の核となるキャラクターであり、“魔女”を冠するということもあって、空中から笑い声とともに降りてくる登場シーンから圧倒的な存在感を漂わせていた。
喜多村さんは、ディーのコケットさ、小悪魔さ、神秘性を余すところなく出し切り、その印象をより強いものしていた。

女子生徒たちのお風呂のシーンなど、これまでの『神ない』とはまた違った展開となり、監督は「いきなり別の作品になったみたいですね(笑)」と語っていた。
さらにのちのインタビューでは、「『神ない』はロードムービー的な作品だと捉えています。
各エピソードごとに雰囲気を変え、お客さんに飽きさせず楽しんでいただきたいという思いで制作しています」と語ってくれた。

こうして新たな舞台で、新たな関係性が広がっていった第7話。収録現場もまるで学園さながらの盛り上がりで、楽しい空気の中、無事に終了した。

次回、第3回の制作日誌では「ラジオ」の収録現場に潜入し、どのように番組が作られているかをレポート!

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